緯度・経度から Garmin用POIを作る

ウェイポイントの設定はカシミール3Dなどで作成して,データをGarminに転送する方法が手っ取り早い.しかし,ウェイポイントは数が多くなると小さなGPSの画面で目的のポイントを見つけ出すのに苦労する.ここでは面倒でもPOI(Points of Interest)を作ることにしよう.その理由は3つ.一つはポイントをカテゴリー別に管理できること.もう一つは各ポイントにメモをつけることができること.残る一つはGPSをマスターリセットしても消滅しないこと.
1.必要ソフト
  1. Garmin POI Loader
  2. メモ帳などのテキストエディタ
  3. ペイントなどの画像処理ソフト

2.CVSファイルを作る
  1. Google Mapsを開いて,POIを作りたい場所で右クリックし,「この場所について」を選択する.
  2. 画面上部にある「地図を検索」窓に表示される経度,緯度をコピーする.
  3. テキストエディタを起動し,経度,緯度,名称,メモの順にカンマで区切って並べる.
     *コピペしたデータは緯度と経度の順序が逆なので並べ替えが必要
     *名称やメモはダブルクォテーションで括ればGarminで複数行表示にできる(下記の太字部分).
    ---Sample---
    137.75859832763672,36.75851890996587,Mt_Shirouma,2932m
    137.75671005249023,36.75518375775452,Shirouma Sansou,TEL:0261-72-2002
    138.73157501220703,35.3627885199643,"Mt_Fuji,3776m
    Nippon ichi dayo
    kakkazan nanoda"
    	:
    	:
    ------------
    

    ※ポイントのカテゴリーごとにファイルを作るのがお勧め.
    参考:Garmin CSV file format

  4. ファイルをCSV形式で保存する.

3.アイコン画像を作る
  1. 16x16px程度のアイコン画像(CSVファイルと同名の*.BMP)を用意する.アイコン背景色を255,0,255(マゼンタ)にすると透明にできる

    参考:Garmin GPS Unit Waypoint Icons Table

  2. BMPファイルをCSVファイルと同じフォルダに保存する.

4.Garminに載せる
  1. Garmin POI Loaderを起動する
  2. [次へ]
  3. Custom Folder(Advanced)を選択して[次へ]
  4. POIファイルの保存先を指定して[次へ]
  5. CSVファイルとアイコン画像があるフォルダを指定して[次へ]
  6. [完了]
  7. Poi.gpiが作成される.
    ※1 フォルダ内に複数ファイルがあっても作成されるファイルは一つだけ
    ※2 Poiの部分は適当な名前に変更してもよいが,拡張子gpiは変更しないこと
  8. Garmin用のmicroSDにあるGarminフォルダの中にPoiフォルダを作成する
  9. Poiフォルダにgpiファイルをコピーする

5.Garminでの操作
  1. Main Menu⇒Find⇒Custom POI
  2. すべてのPOIが表示される.Menuボタンを押してSelect Databaseを選択すれば,Poiフォルダ内のgpiファイル名が表示される.ここで希望のファイル名を選択すればPOIの絞込みができる
    ※複数ファイルをまとめてgpiファイルを作った場合はCSVファイルの名称が表示される

6.さらに
POIをIMGファイル化すれば地図と同様に扱うことができるので,必要に応じて表示のON/OFFが可能になる.作り方はここで紹介した方法よりちょっと面倒だ.手順を詳しく紹介しているサイト(POI(Point of Interest)データを作る)があるので興味のある方は挑戦してみよう.